はじめに

　私がOblivionを始めた動機のひとつは、Diablo2の影響が見え隠れする「WarCryを試してみたい」というものだった。WarCry単体で、またFCOMの一部として、十分に堪能することができた。
　そういうこともあり、WarCry作者の許可を得て作り直された「Oblivion WarCry - New Dimension」は試さずにいられない、ということでPCを新調して攻略に臨んだ。
　プレイしてみた結論としては、TESシリーズの伝承（Lore）と親和性がないものの、本家WarCryっぽい部分にはかなり満足のいくものだった。機会があれば、ぜひともプレイすることをお勧めする。

　　最終更新日：2014年02月04日（火）

偉大なる先人達のサイト

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導入や設定、競合などに関して

• 基本的には容量が大きいだけでespの数は少ないため（本体だけなら1個で済む）、FCOMとは異なりインストールやLoad Orderの設定に悩むところはあまりない。
• 本体のダウンロード
  2011/10/15時点、日本語パッチの関係でDV版Ver.Silverをダウンロード。
  　http://www.tesnexus.com/downloads/file.php?id=34673
  ものすごく容量が大きいのでダウンロード、アーカイブの解凍、パッケージ化など各工程で想像以上に時間がかかるので注意されたし。
• 日本語化について
  2011/10/15時点、DV版Ver.Silverを日本語化するパッチが公開されている。
  　http://www.mediafire.com/?6mf74umq1hf5h
  変更点や注意点が記載されているため、日本語パッチに同梱の各種READMEに目を通しておくこと。
• ダウンロードしたアーカイブを解凍。日本語化パッチのREADMEを参考に必要なespを選択。他のMODとの兼ね合いだが、BOSSでソートした順で問題なく動くはず。
  なお、OBMMで管理する場合、ファイルサイズの制限があるため分割する必要あり。2GBぎりぎりで分割するよりも、1GB程度で小分けしたほうが何かとよい。
• WACなどと同居する場合、Bash Tagをつけると良いかもしれない。私の場合「OWC - New Dimension.esp」に対して、次のとおりTagをつけている。
  　　Delev、Eyes、Factions、Graphics、Hair、Invent、Relations、Relev、Scripts
• 他の種族追加MODと相性が悪いのでMBPとか使う人は注意。特にグロ目になってしまうのは勘弁して欲しい。
  体型変更MODや装備Replacerと相性が悪い。素のOWCNDテイストを味わうならMBPやHGEC関連はなしで行くのも一考。
  ヘタレな私はMBPとHGECを使わなかったが、グロ目対策は偉大なる先人達のサイトや、日本語化パッチのREADMEを参考に対応されたし。
• BBCなどの街改変MODと、OWCNDのクエスト「The crazy Necromancer」が一部競合してしまう。DeliveryJobはギリギリでOKだった。
  ULなどの地形変更MODと競合する部分がある。UL関連は パッチ が存在する模様。
• Animated Window Lighting Systemがマージされているようなので、OWCNDより先に建物を追加・改変するMODを入れた方がよいかもしれない。
  それ以外にも非常にたくさんのMODがマージされているため、本家READMEや日本語化パッチのREADMEを参照しつつ、必要なMODを追加してやる。
• すぐに気づくと思われるが、コンパスに表示される距離が非常に短い。
  ジャンプすると高く飛びすぎる。WikiのとおりCSで修正。
  店における購入売却金額の差額がデカすぎる。WikiのとおりCSで修正。
  金を貯めるのが大変になるため、商業系MODを入れるのも、ひとつの手かもしれない。
• 宝箱の罠（爆発、ミミック）に引っかかると、以降その宝箱が無くなってしまう。回避するには事前のセーブ＆ロードが必須だが、非常に面倒くさい。
• クエストSanguineクリア後、Countess Alessia Caroが裸のままで元に戻らない場合がある。
  SI側で、本来ドロップするはずのShadowrendが入手できない（もしかしたらたまたま元からある不具合に引っかかったのかもしれないが）。

OWCNDの雑感

• 「Oblivion WarCry - New Dimension」では色々とMODがマージされていて、とにかくデカイ。大型MODという名に恥じぬ存在感がある。espの数が少ないためなのか、FCOM環境やWACなど小さなespが複数あるMODよりも、はるかに安定している。
• Tutorial Dungeonを出た左手に敵の出現ポイントがあり、最初からSIの敵などが出てくるため何回か殺されてしまった。戦闘に絡んだゲームバランスは少々微妙な感じ。無茶苦茶すぎるCUOよりはマシだが、FCOM環境よりも悪い印象がある。
• Fighters Guild所属の鎧が青系統で統一されている。赤系統に改変する「Fighters Guild United」よりも格好良い。
• 一部のArgonianとKhajiitに対する修正は残念なことになっている。特にDarkBrotherhoodのM'raaj-Darは、ツンデレな印象がぜんぜんなくなってしまいガッカリだ。
• 髭をはやしたキャラクターが追加されており、実に渋くて良い。逆にBrumaのSkjortaとか、理解に苦しむ変更が入っている場合もある。
• 街道を巡回するGuardが夜間Undeadになってしまうため、うかつに夜道を歩けない。下手すると逃げ込んだ宿屋のNPCが全滅という事態もありうる。
• 蛇や蠍といった、これまでにないCreatureが追加されている。特に蛇は、うねうねと蛇らしい表現がされていて、驚かされた。
• 各都市の主要クエスト、各ギルドクエストをこなした後、Level11前後でSIに突入してみた。SI側にも結構手が入っている。例を挙げると、Sheogorathの音声がドイツ語だったり、Haskillの音声がなくなったり。Orderの装備を剥ぎ取れたり、踊り子が、踊り子らしい衣装に変更されている。
• SI側の敵に加えてOWCNDの追加アンデットとかが出現するのは良いが、なぜかGatekeeperとJyggalagが弱い。至極あっさりと倒せてしまい、非常に物足りない。難易度についてはZUAmberMadnessOverhaulのJyggalagを見習って欲しい。
• Kvatchが辛そうな悪寒をひしひしと感じたので、Level13前後でメインクエストをクリア。相変わらずSheogorathやMartinの喪失感が強い。
• 追加BOSSが強すぎる。やたらと動きが早くてダメージが痛い。色々と試行錯誤した結果、複数召喚＋透明化で何とか倒せるようになった。
• Diablo2ライクな盾扱いの生首（Shrunken Heads）を装備すると、気分は召喚ネクロ。PoisonNova代わりにMidasのRing系魔法を使ってみたりする。

主な機能や変更点

• OWCNDでは、膨大な箇所に変更が加えられているためREADMEに目をとおした方がよい。もっとも、READMEはイメージが先行している感じなので、すべてを網羅していないようだが。
• Rune ＆ Jewel System
  　Diablo2のような感じとREADMEにあったので、かなり期待したが私的にはハズレだった。まず、必要な本と頭蓋骨が見つからない。
  　延々と数週間くらいダンジョンにもぐり続けたが見つからず、結局ランダムドロップではなく固定配置だったことが判明。配置場所だが、一連のUmbacano関連クエストと、A Venerable Vintageのクエストで各所を巡れば見つかるようになっていた。
  　で、実際に作成してみたがRuneはステータスアップ効果なので、限界までレベルアップした後ならともかく低レベル帯では今ひとつな感じ。Jewelも作成してみたが、一部に強力なものはあるものの、全体的には微妙な性能で費用対効果がつりあっていない。
  　まあ、ちゃんとランダムで前置詞と後置詞が付くので、Diablo2的な雰囲気はあるのだが・・・。
• Broke Back Mining Co.
  　READMEには記載がないが、StendarrのWayshrine近くに鉱山が追加される。Unmarked Placeを巡っていて気づいた。
  　投資できるようだったが、肝心の採掘がどうにもできない。つるはしを各種所持してみても駄目で、未実装かもしれない。
  　※ Broke Back Mining Co.はOWCNDの要素ではなくMidas Magic Spells of Aurumで追加される場所と判明。


• Knight Errants
  　Wayshrineを巡礼するReginald卿と仲間達が追加されたようだが、どうにも遭遇することがなかったので探し回ることになった。何かが原因でスタックしたのか、とあるWayshrineに留まったままだった。
  　会話の選択肢で現金の寄付や、神像の寄付ができるのだが、感謝の言葉だけで何かイベントが起こるというわけでない模様。
• Wawnet Inn
  　Freddyが怖いと有名なイベントを試した。確かに初回はびっくりしたが、ホラーではなくショッカーの類だった。
  　どうにも倒せず何回もやり直す羽目になり、毒を使っても駄目。結局、偶然発動したDeadly Reflexの首ちょんぱで勝てた。
• Dive Rock
  　Dive Rockの怪物は、本当に怪物だった。
  　これは言葉で説明するよりも、実際にプレイしてその目で確認して欲しい。
• 謎の箱？
  　RSTをプレイしている時に気づいたのだが、Chorrol西の国境付近に鍵のかかった謎の箱が存在する。READMEには記載がなく、検索してもインターネット上では話題になっていない模様。
  　ほぼすべてのダンジョンを巡り終えたのでCSで覗いてみたところ、Pale Pass的な隠された宝っぽい存在だった。
• 魔法・錬金術
  　OWCNDによる変更は案外少ないが、同時召喚数の変更が対BOSS戦に大きな影響を与えている。
  　　　　　　Magicka総量の計算がVanillaの3倍
  　　　　　　一度に飲めるPotion本数が10本（Vanillaは4本）
  　　　　　　同時に召喚できる数が10体
  　少々物足りない気がするので、私の場合は以下のどちらかにしている。魔法環境のオーバーホールについてはこちらも参照。
  　　　　　　構成案１：Magik Tweaks ＋ Midas　　　OWCNDの変更を維持しつつ軽度の調整
  　　　　　　構成案２：LAME ＋ Midas ＋ SM　　　OWCNDの変更をスポイルして大規模調整
• SI側の変更
  　意外なことにOWCNDによる変更が結構入っている。
  　　　　　　Golden Saint、Dark Seducer、Orderの装備を剥ぎ取れる
  　　　　　　踊り子が、踊り子らしい衣装に変更（かなりエロイ）
  　　　　　　HereticとZealotの外見（装備）変更　　などなど
  　SI側を強化するMODとして「ZuTheSkunks Shivering Isles Overhaul」が真っ先に思い浮かぶが、かなり競合するため導入を断念。とりあえずVitharnの城を所有できるようにする「A base in Vitharn」を中心に、必要なMODをチョイスすれば似た様な感じになる。
  　SI側を強化するMOD群についてはこちらも参照。


• 家（Player Houses）
  　OWCNDではインフレなのか物価が高く、家の値段がべらぼうなものになっている。オプションのespを適用すると値段相当（？）にアップグレードされるが、ちょっとカラフル＆近代的な感じで、好みが分かれるであろう。
  　Imperial City　裏の扉が機能するようになり地下室が追加される
  　Bravil　アップグレードの方向性が、よりボロくなるほうに強化されている
  　Anvil　修正ミスなのか2階の寝室においてある服がビローんと伸びている
  　Leyawiin　落ち着いた感じで、お値段以上の印象が強い
  　Bruma　うれしいことに地下室が追加される
  　Cheydinhal　ここにも地下室（鍛冶場付）が追加される
  　Chorrol　しつこいようだが地下室が追加される、色合いが少々微妙で落ち着かない
  　Skingrad　とんでもなくゴージャスになるが費用もバカ高い、予想に反して負荷は高くなかった

追加クエスト

• READMEでは「追加クエスト12個」と「Special Quests」があるようなのだが、実際にプレイして遭遇したモノと数が合わない。何か見落としているのかも。
• Mini jobs
  　Imperial CityのMarket DistrictにあるOffice of Imperial Commerceで受けられる。Repeatable Questでないため、一度クリアするとそれっきりなところが非常に残念。
  
  1. Water Hyacinth Nectar 10個を収集
  2. Fly Amanita Cap 40個を収集
  3. AnvilのThe Count's ArmsからPitcherの回収
  4. 空の香水瓶を探してくる
  5. ”Danny Boy”のオルゴールを探してくる
  6. 木製の馬（Wood Toy - Horse）を探してくる
  7. 使い古されたおまる（Used Chamber Pot）または 品質の良いおまる（Used Chamber Pot Better）を探してくる。
  8. 3つの羊毛を探してくる
  9. Dremora Bloodを探してくる
  10. Parchment ”Dragon Study”を探してくる
  11. 5つのCrab Trophyを探してくる
  12. ”Golden Pearl Amulet of Fisher”を探す
  13. 8つのVenisonを収集
  14. NamiraとNocturnalの銅像を探してくる
  15. Argonianの目を2つ、腕、脳を探してくる
  16. Dwemer Tubeを探してくる
  17. Teddy Bear Collectionを集める（Polar Bear Knut、Puh's Sister、Have your Love Little Bear、Panda Bear Fu-Long、Frozzy Bear、Teddy Bear und Captain Blue Bear）
  18. Star Chart*Northern Hemisphere* を探してくる
• Boheme
  　CheydinhalでCouturier Sergeと会話することでクエストがスタートするが、導入の展開が少々強引。各所でBohemeの花（蜜）を集めて回ることになる。
• The crazy Necromancer
  　各都市に配置されている”芸術品”のうち、どれかひとつをアクティベートすることでクエストがスタートする。各都市すべての”芸術品”を発見（アクティベートし終える）と、ミミックをコンパニオンとして入手できる。
• The Holy Honk
  　クエスト中の負荷が殺人的なことになるので、やるときは注意。非常に重いと噂を聞いていたが、正直なめていた。具体的にはCore i7 2600（3.4GHz）でもFPSが一桁〜15前後まで落ち込むことに。原因はAI処理というよりは装備や光源のせいかもしれない。
  　Fort UrasekのThe Holy Honkをアクティベートすることでクエストがスタートし、Piukandaの祭壇をアクティベートすることでクエストを終了することができる。
• ”Crypt”
  　セットアイテムの探索クエスト。
  　武器はOne-Hand Blunt、鎧はLight Armor。すべて装備することで120秒の召喚魔法が追加され、Blessing of Underworld（Fortify Marksman 5、Security 5、Sneak 5、Acrobatics 5、Blade 5）という恒常的にステータスが上昇する効果を得られる。
  　なお、OOOのDread装備一式を装備した時のように、妖しい何かが溢れ出しているeffectがかかる。
• ”Hazadir's Heritage”
  　セットアイテムの探索クエスト。本家WarCryにも同名のセットアイテムがあったような気がする。
  　武器はOne-Hand Blade、鎧はHeavy Armor。
• ”Sithis' Children”
  　セットアイテムの探索クエスト。収集のためにはDarkBrotherhoodのクエストラインを完了する必要アリ。
• ”The fairy-tale of the first Paladin”
  　聖騎士の遺物を集めて回るという、Steel Ball Run的なクエスト。本が未訳かつドイツ語なので、最後の舞台であるThe mines of Moriaの位置（Dive Rockの南東）がわかりにくい。
  　指輪物語を読んだことある人は、モリアの坑道といった時点でラスボスの正体に、ピンと来てしまうはず。
  　このクエストで入手することになる装備は、OOOのクエスト「A Path of Iron」で入手できるHeaven's Fury Armorと同じものっぽい感じがする。
• ”Thunderstorm”
  　セットアイテムの探索クエスト。一式装備すると恒常的に「Fortify Willpower 11、Intelligence 11、Resist Paralysis 40」の効果が得られる。
• ”Tribunal”
  　セットアイテムの探索クエスト。武器はOne-Hand Blunt、鎧はHeavy Armor。
• ”Ysgramor's Valor”
  　セットアイテムの探索クエスト。本家WarCryにも同名のセットアイテムがあったような気がする。
  　武器はBlade、鎧はHeavy Armor。一式装備すると恒常的に「Fortify Strength 5、Speed 5、Personality 5、Endurance 5」の効果が得られる。
  　なお、SkyrimをプレイしたことでYsgramorが誰のことなのかやっと理解できた。

遭遇したBOSSや、発見したITEMなど