はじめに
Cyrodiil Upgrade Overhaul(CUO)は、一応、大型MODに分類される、機能毎に分かれたespの集合体(自分に必要なものを選択可能)。なぜか「Oblivion Wiki JP (避難所)」に掲載されておらず、当時何かあったのだろうか?
補足:あちこちで見かけたものを総合すると、
色々トラブルがあって作者のGiskard氏が撤退する騒動があり、一時的にMODをダウンロードできなくなることがあった模様(
しかも2回くらい)。
リソースとしてCyrodiil Upgrade Resource Pack(CURP)を必要とし、CURPを前提としたMODがいくつか存在する。なお、Giskard氏のMODについてはCURP経由で連携しているため、入れるなら
一式入れたほうが何かと良い。
狭義のCUOのみでは「Fighters Guild Contracts」以外にクエストの追加はなく、敵やNPC、野生動物、アイテムなどの追加が主となっている。
追記:v6.6ではMerchants Guildが追加され、関連クエストが実装された模様。
個人的にCUOを押す理由は「(問題はあるが)他の大型MODと組み合わせやすい」「レベル制限を取り払える」「Fighters Guild Contractsの存在」の3点。MMMやOOOと比べ概ね軽くて(Dwemerの遺跡内部を除く)、動作が安定していることも良い。
※ ここでは「Dragon Captions版」ではなく、
Giskard氏の「CURP版」を取り上げているので注意!
導入や設定、競合などに関して
- 偉大なる先人 Airscape氏のCUO紹介記事は こちら から(私の記事より、よっぽど読み応えがあるかと)。
また、Giskard氏のMOD一式については、ダウンロード先を含め、こちら のページでも紹介されている。
- 本体のダウンロード
本家のサイトは「The Engineering Guild」で、ダウンロードは こちら のページから。
古いバージョンはGoogle等で検索すると何箇所か配布しているのが見つかるので、お好きなところからダウンロードされたし(日本語パッチと同じ場所でも再配布している模様)。
- 日本語化について
Oblivion Mod 翻訳所でVer.6を日本語化するパッチが 公開 されている。
基本的に日本語化しないとつらいのはFighters Guild ContractsとNew Faction Dialogなので、場合によっては日本語化しなくても良いかもしれない。
- Load OrderはBOSSのとおりで良い。
後述するGiskard氏のMOD一式を使いたいため、私はVer.6と6.6を混在して使用中。具体的には、日本語化が必要なFighters Guild ContractsとNew Faction DialogはVer.6のespを使用し、他は6.6側のespを導入。
※ 私が実施したインストール手順
- Cyrodiil Upgrade Resource Pack v1.4.9を解凍
- Cyrodiil Upgrade Resource Pack Patch ALL v2.6を解凍して上書き
- Cyrodiil Upgrade Overhaul v6.6を解凍して上書き、前述の二つをv6のものと置き換える
- 後述するGiskard氏のMOD一式を解凍して順次上書き
- TES4Filesを用いてNifのパスを修正(BSA化すると一部のobjectが欠けるのを防ぐ)
- 最終的にMeshes等はBSA化し、esp群はOBMMでパッケージ化
- 他の大型MOD(特にOOO)と併用する場合、CUOのコンセプト的に「レベル制限を取り払える」という点が、「レベルや敵配置の制限」と相反していることに注意。
CUO Ver.6の主な機能(espの説明)
- CUO_FightersGuildContracts_SAFE.esp
- Fighters Guildで仕事を請け負えるようになる。仕事の内容は、地方の特色が若干反映されている。
繰り返し受注が可能で、ゲームスタート時のお金稼ぎが非常に楽になる。
- CUO_MerchantUpdate_SAFE.esp
- Cyrodiil Upgrade Resource Packに含まれるアイテムが売られるようになる。
- CUO_NewFactionDialog_SAFE.esp
- 敵対NPCに新たな音声を加えるらしいが、BOSSで注意のコメントがあり、私の環境では機能していないような気がする。
- CUO_Dwemer.esp
- Bruma北東からAzura's Shrineのあたりにかけて、Dwemerの遺跡が数箇所追加(OMGと連携?している模様)。
内部は非常に重いので低スペックPCでは厳しい。
- CUO_UnLeveledLoot.esp
- レベルに係わらず、すべてのアイテムが出現する可能性を追加。
- CUO_UnLeveledNPCs&Creatures.esp
- おそらくCUOの肝となる部分。
レベルに係わらず、すべての敵が出現する可能性が追加されるため、とんでもないことになる。
また、敵対する各Faction(Bandit、Marauder、Vampire、Necromancerなど)毎に、Dio様の如く強い悪のHeroが出現する場合がある。
私の経験では30時間くらいプレイして1人遭遇できるかどうかといった出現頻度。
- CUO_UnLeveledPotions.esp
- レベルに係わらず、すべてのPotionが出現する可能性を追加。
- CUO_UnLeveledVendors.esp
- レベルに係わらず、すべてのアイテムが販売される可能性を追加。
- CUO_BadGuy_Specific_Loot_DIRTY.esp
- 特定の場所のchestの中身を修正する。
- CUO_UnleveledGuards&Legioneers_DIRTY.esp
- Guardのレベルを平均20にする(おそらくfranと競合)。
※ CUO Ver.6.6の追加機能
- CUO_MerchantsGuild_SAFE.esp
- Merchants Guildが追加され、SI側を含む各宿屋にGuild Memberが出現する。Guild Memberからは簡単なDelivery Jobを受けられたりする。
また、CUO都市改変シリーズが導入されていれば連動して機能する模様。
- CUO_Spells_DIRTY.esp
- READMEによると魔法詠唱時に音を追加するらしい。
他のMODでMagic Effectsをいぢっていると干渉する模様。
Giskard氏のMOD群(CURPが必要)
Giskard氏のMODはTESシリーズの伝承(Lore)と親和性が高いものが多い、とのこと。あいにくと私はTES3以前を未プレイのため、どの程度なのか実感できないのが残念。
− CUO_Bravil
CUO都市改変シリーズ。案内書「Guide to Bravil」に記載の如く、Bravilが小汚くなる。
当然の如くBBCや他のMODと競合しがち。
− CUO_Bruma
CUO都市改変シリーズ。風の音や、鍛冶屋の槌打つ音などの環境音が追加される。
公衆浴場やHunter's Lodgeが出現し、鍛冶屋のオーナーになることも!(実際に鎧を作れる)
− CUO_Chorrol
CUO都市改変シリーズ。Chorrol内部が鉱山都市に変貌を遂げる。
他にもStendarr関連施設とか色々追加されたり、かなり手が入っている。
− CUO_Leyawiin
CUO都市改変シリーズ。都市内部を縦断する運河が追加され、都市外には砦も建てられる。
Black MarshやElsweyrからの避難民が多数出現。デモをしていたりする。
なお、環境音として波の音が追加されるが、ちょっとうるさすぎる。
− Kingdom of Almar
Bosmer(Wood Elves)達の地下都市と、各ダンジョンの連結通路が追加。
私の環境では何かが悪さをしているらしく
ハゲのDruidが多数出現。
- Sacred Gardens
地下都市Tirielにある区画「Sacred Garden」へ二回足を踏み入れると発生。DarkDruidsと戦闘になる。
- Attack on the Sacred Gardens
クエスト「Sacred Gardens」終了後、数日(7日?)経つと発生。区画「Workshop」で指輪や鎧が生産できる。
READMEではDruid Magicを習得できるとあるが、私の環境ではどうにも習得できなかった。
− Kvatch Aftermath
Kvatch復興MODその1。自身がKvatchの領主として復興作業を行うことになる。
MODを有効にするタイミングはAllies for BrumaでKvatchの分を終わらせた後にする必要あり。
CUO_Bruma、Kingdom of Almar、OMG、TEC、The Necromancerなどと連携している。
- Citizens Rebuilding
MODを導入すると、Ocatoへ会いに行けと自動でジャーナルが更新される。
- Thinking like a God
SIをクリアしていると発生?SIのPalace GardenとKvatchを結ぶTeleporterが設置される。
- Count of Kvatch
Savlian Matiusに話しかけ「Accept Position as Count」を選ぶと指輪をもらえる。まず「Hire Guards(5000G)」を選ぶと、次の3つ選択肢が出てくるので順番に選択してやる。
−「Restore the Castle(30,000G)」
−「Build Stables At Kvatch(10,000G)」
−「Improve Kvatch Gate Area(2,000G)」
なお、同じ宿にGiskard氏の名を冠したNPCがおり、話しかけると特別な選択肢が出てくる。
- Build Stables At Kvatch
Matiusとの会話で出てくる選択肢を選ぶと発生。Kvatchの門前に厩ができる。
- Kvatch Improve Main Gate Area
「明日には準備できているだろう」とジャーナルには出るが、6日ほどかかった。
- Kvatch Trading Company
Kvatchの門前にTrading Companyが建てられる。以降のクエストにかかわるMalisaがいる。
- Retrieve Stolen Property
Malisaに話しかけると「Retrieve Stolen Property」の選択肢アリ。盗まれた物資を取り返す。一緒についてくる衛兵4人が弱すぎる。
- City Improvements
「Retrieve Stolen Property」終了後、Malisaに話しかけると「Redevelope Slum Area」の選択肢アリ(10,000G必要)。Slum街のUpgradeだが、5日程度時間が必要。
- Joining the Necromancer Guild
Bert Oddinに話しかけるとKvatch Necromancers Guild加入の選択肢アリ。Guildには別MOD「The Necromancer」に関係する本「Alessia's Towers」と「Corpious Summonus」が置かれている。
- Kvatch Necromancer Quests
Guildへ正式加入後、ジャーナル更新とメッセージ文書の入手だけ?
- Necromunda
しばらく時間を置いてGuildへ足を踏み入れると発生。
Necromundaとして知られるNecromancer Towerを探すことになる。
- Mine Clearance
Savlian Matiusに話しかけ出現する「Bandits in the Mine」の選択肢でスタート。
- Enemy at the Gates
Savlian Matiusに話しかける(指輪をして?)ことにより発生する敵掃討クエスト。
− Counts Duties
− Going Through The Motions(Dasek Moorの掃討)
− Going Through The Motions(Fort Istirusの掃討)
− Going Through The Motions(Fort Warielの掃討)
− Going Through The Motions(Trumbeの掃討)
− Going Through The Motions(Belletor's Follyの掃討)
- Kvatch Export
Malisaから受けられる。FightersGuildのRondinに話してジャーナルが更新されてから、1週間ほど時間がかかる。Workshopが入り口付近に立てられ、Iron OreやEbony Oreから武器と鎧を生産できるようになる。
また、税金が納められプレーヤの収入となる。私の場合、初めての納税はSisters of Hope終了後、1000Gだった。
- The Knights of Kvatch
Kvatch Export終了と同時に発生して終わる。自衛団The Knights of Kvatchが設立されて、メンバーが巡回するようになる。
- Daedra Attack
Savlian Matiusに話しかけると選択肢が出てくる。NPCは不死だが、数が多くて負荷がものすごい。私の環境ではクリアするまでに、何回もCTDする羽目になった。
- Sisters of Hope
入り口周辺に教会とロッジが建つ。多分これで一通り終了のはず。
− Kvatch Rising
Kvatch復興MODその2
− Origin of the Mages Guild(OMG) ※ 日本語化パッチあり
Mages Guildのクエストライン終了後の話。Councilの復旧や、Bruma支部の再建などを行うことができる。
- Recruitment
Council復旧のためメンバーを集める
- Bruma Guild Hall
Bruma支部の再建
- Socially Unacceptable
Daedra学科の新設だが、Kvatchのゲートを閉じないとクエストがスタートしない
- Building the Teleporter
各支部を結ぶテレポーターの設置
- Assistant
後継者育成という名のコンパニオン追加
- The Ring of Vanus
Vanusの装備探索シリーズ1(指輪)
- The Robes of Vanus
Vanusの装備探索シリーズ2(ローブ)
- Staff of Vanus
Vanusの装備探索シリーズ3(杖)
- Vampires of Cyrodiil
帝都の地下で繰り広げられるVampire関係の話
- From the ashes comes order
メインクエストをクリアし、TECのEmpire Under Siege終了後に即開始。クエスト自体は会話だけで終わるが、この影響で明治大学が激変する。
− Sheogoraths Accords of Madness(SAM)
レベル制限撤廃と出現位置調整などCUO的にSIをオーバーホール。主な項目は以下のとおり。
なお、READMEによると「Loreは横において自分の好きなようにやるぜ!」とのこと。
- レベル制限撤廃
- 敵の出現ポイント調整
- 場所を配慮して出現する敵を調整
- 巡回するAurealやMazkenが増加(追加キャラの死体からは装備をルート可)
- AurealやMazkenに少々の会話トピック追加
- Sheogorathの私室や、AurealやMazkenのbarrackを追加
- Sheogorathとしての呪文が追加され、使うほどに成長していく
- 本来SIに生息していないRat、Bat、Fox、Rabbitなど野生生物が出現する
- クエストで破壊された遺跡の復旧ができる
- 信仰集団Sister of Hopeの追加(SI側のFutaPrioryっぽい施設)。
− The Elder Council(TEC) ※ 日本語化パッチあり
Elder Councilが機能するようになる。Guardになって巡回任務をこなしたり、各種クエストを受けられる。
- Social Climbing
社会的な地位の向上具合について
- Legion Promotions
帝国軍内の地位の向上具合について
- パトロール任務(ジャーナルに出ない)
Imperial Legion Officerから受けられる。
Anvil、Leyawiin、Cheydinhal、Chorrol、Bruma、Skingrad、Bravilの順番に回る。
- ネズミの来襲(ジャーナルに出ない)
Imperial Legion Officerから受けられる。Talos Plaza、Arboretumの順番で繰り返し。
- 税金の徴収任務(ジャーナルに出ない)
Census Excise OfficeにいるAccountantから受けられる。Brina Cross Inn、Drunken Dragon Inn、
Faregyl Inn、Gottshaw Inn、Inn of Ill Omen、Imperial Bridge、Roxey Innの順番に回る。
- The Skooma Trade
Judge Advocate Generalから受けられる。
- The peasants are revolting!
Ocatoとの会話で発生。
- Open Revolt
Ocatoとの会話で発生。
- Going Native、The Wild Hunt
Ocatoとの会話で発生。
- A Seat on the Council
Ocatoとの会話で発生。Elder Councilのメンバーとなり、部屋が与えられる。
- Empire Under Siege
メインクエストをクリアし、Imprial Dragon Armor入手後、Ocatoからメッセージが届くことで発生。
Skyrimをプレイしたことで、ここで登場する人物が何者なのか理解が深まった。
− The Elder Council - Temple of the One (日本語化パッチあり)
メインクエストの過程で破壊されるTemple of the Oneの再建。
− The Necromancer
興味深いNecromancerが各所に数人追加される・・・らしいのだが、ぜんぜん会えない。いつか会えるだろうと
MODを導入したまましばらく他のクエストを進めていたところ、Imperial CityのTalos Plaza Districtで男女2人に
遭遇することができた。
が、話しかけても何かクエストが始まるわけでもなく、会話選択肢は一つだけで、同じ内容が帰ってくるだけ。
釈然としないものを感じたが、Kvatch Aftermathをプレイすることで事態の進行をみた。
Kvatch Aftermathを入れるとNecromancer Guildが出てくるのだが、そこに本が置いてあり
「The Necromancer」で追加されるNecromancerとTowerの説明が記載されている。記載は完全ではないため、
FastTravel可能なマーカーを飛び回って探したところ、Jerall MountainsからValus MountainsにかけてTowerが
点在しているのを見つけることができた。
どうやらこのMODの主眼は、追加されたNecromancerが語る内容からバックグラウンド等を推測し、思いを
馳せることにある模様。Hetty WirtlegあるいはRemely Flowturd(HERO)に特定のアイテムを一定数量渡すこと
で会話選択肢が増える。
会話選択肢が増えたら、各Necromancerを訪問して話を聞く、というのを繰り返していくと・・・後はプレイしての
お楽しみということで。参考までに私が見つけたTowerとNecromancerは以下のとおり。
本にはJelizantoというTowerもかつて存在したという記載があるのだが。
- The Tower of Imperfection
Sedorの北東
Volgin Greenflangerが住む
- The Tower of Dawn
Doomed Mineの東
- Worlds End Tower
Applewatchの南南西
Fletchus Curdleが住む
- Nelrazton
Fort Entiusの北北東
DaviusとMerrynが住んでいる
- Kazalazta
Ninendavaの東
Remely Flowturd(HERO)が住む。特定のアイテムを買い取ってくれる。
- Hotrozinda
Squandred Mineの北西(Vaermina's Shrineの南東)
Hetty Wirtlegが住む。特定のアイテムを買い取ってくれる。
CURPを前提としたMOD
- Benerius Necromancy Lair Upgrade
- Skyrim improved
- Sutch Reborn (日本語化パッチあり)
- The Imperial Fortress of Weye
などなど
私的おすすめ構成案:fran+WAC+CUO
franでゲーム全体の微調整を行い、WACで野生動物とヒゲを追加して、CUOでレベル制限を取り払う。OWCNDと似たような感じだが、残念な変更(一部種族やNPCへの変更)が行われない、渋めの世界が構築される。
魔法関係に変更が入っていないので、競合なく、好きな魔法系MODを選択可能。